4-24 扇面考 やってみよう
しかし堅いことを言ってオドシてもはじまりません。はじめは誰でも難題ですが、それを恐れていたら創作に必要なセンスは磨かれません。そこで初心者にもできるエクササイズを紹介しましょう。
まず図柄のある一枚の扇面(継ぎ紙でもよろしい)を真ん中で二つに切り離します。もちろん切り口は要(カナメ)に向いていなければなりません。同じものの分割ですから、模様や図柄は「分かれてはいるけれども、つながっている」ことになります。
これを大きめの四角い紙の上でズラせて重ねてみましょう。四角のなかに自然な安定した重なりができますか。ほどよいまとまりになるまで試します。四角の紙はあとあとのことを考えて、手持ちの額の大きさに合わせておくとよいでしょう。左右に斜めの直線ができますね。これを平行して置くと画面が安定します。初心者はこれを手がかりにしてとりかかるのがよいと思います。
和歌は一枚目に5-7-5の上の句、二枚目に7-7の下の句を置きます。
文字列は前にものべたように、要に向かう「収斂形」と、扇面に影響されない「垂直形」との二つがあります。ここでは後者を選びましょう。
この方法は基本を踏まえているので、センスを磨くにはよい方法です。ここから順次難度を上げて、段階的に腕をあげてゆきます。場当たり的に練習をするのではなく、テーマを自分で設定するところに進歩があるのです。習っているお手本通りに写していてもセンスは磨かれません。「場を変えて」応用するのです。
掲載日時 2010 年 01 月 22 日 - PM 04 : 30
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