4-17 扇面考 中国の場合 - エッセイ論文

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4-17 扇面考 中国の場合

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 もうひとつ呉湖帆(ごこはん 1894~1968)の七言絶句を見てください。黄庭堅ばりののびやかな字です。これは五・一と四・一のリズムを組み合わせたものです。28字をどう収めるかに頭を絞ったのです。

 それにしても一字の行を作るとはずいぶん思い切ったものです。余白を均一にするにはこのようなバラし方があるという見本です。詩形は全く関係ありません。彼らは音で読むので、詩の区切りはおのずと明らかになるからです。

 扇の骨は谷の左側に入ります。よく見るとすべてが谷に書かれているわけではなく、あちこち山にかかっています。これでも一向に構わない、というのが中国流です。
 
 呉湖帆は昭和43年に没した比較的最近の人ですが、水墨画が本業です。書もなかなか達者で、両刀使いとして成扇の両面に多くの佳作を残しています。

掲載日時 2010 年 01 月 14 日 - PM 07 : 45

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