4-16 扇面考 漢字の場合 - エッセイ論文

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4-16 扇面考 漢字の場合

その南を代表する董其昌(1555~1636)の作も見ておきましょう。

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 今度は四字、二字のリズム。米萬鐘と同じように紙面全体のリズムを統一しようとする意図が強く現れています。上下の文字の大小は感じられません。つまり上部は広くても大きく書かず、下部は狭いけれども字粒をそろえて、行の重さを均一に見せているのです。文字の肥痩に配分は申し分なし。さりげなく見えて実は芸の細かさが画されています。十一行目が五字なのは「一」という場所をとらない字があるからです。四字のリズムを保つために、「為書き」の「為」が下に来ています。

 日本における扇面は散らし書きの表舞台でもありましたが、中国の書き方はこのように全体のリズムが余白を作るので、ランダムなバラし方ではありません。この点に注意して、先に進みましょう。

掲載日時 2010 年 01 月 08 日 - PM 09 : 04

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