27 木の文化(4)木を守る心
全国各地で街路樹や老木の保存運動が行われるようになり、新聞にも時々取り上げられています。東京でも国立などで住民の伐採反対運動がありました。仙台でも住民運動があったようです。
住民がみな反対かというと、必ずしもそうではなく、ケヤキのように落ち葉の多くふりかかる街路樹は、住民にとっては、トヨはつまる、掃除が大変、ということもあり、行政は「では伐りましょう」となるのです。そうではなく「では掃除はこちらでいたしましょう」と言うべきなのです。
日比谷公園を歩いてわかったのですが、秋にはおびただしい落葉の山です。しかし翌日には多くの人が動員されて、きれいになっています。落葉を掃き集めて袋に入れて運び去っているのです。かなりの費用がかかっていることは容易にわかります。東京都の公園管理はこれを見る限り徹底しています。税金がこのように使われるのなら、納得がゆくのではないでしょうか。
公園の樹木をしっかりと管理することは大変ですが、その根底に植物環境を保存する心が優先されねばなりません。日本の街道には広重の絵を見ると、松並木が延々と続いていたようです。今に残っていたら「世界遺産」です。
幸いなことに私たちは木を愛する心を失ったわけではありません。松本の「開智学校」の机や椅子を見て、粗末ではあるが温かい、木肌を子供たちに与えていた時代を、私はなつかしく思い出しました。近頃、木造建築の学校や公共施設が増え、設備にも木材を使用する動きがありますが、そんな町や市がもっと現れたっていいじゃありませんか。
掲載日時 2009 年 03 月 05 日 - PM 10 : 36
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