90 見せばやな - 手本・百人一首

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90 見せばやな

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90 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも
   ぬれにぞぬれし 色はかはらず (殷富門院大輔)

 
【現代語訳】
 ぜひともお目にかけたいものですわ。私の涙で濡れに濡れた袖を。雄島の漁夫(あま)の袖ですら濡れたとしても、このように色までは変わりますまい。

【文字表記の注】
 多くの解釈では「血の涙で真っ赤に変色」という意味にとらえているようです。「血」を予測させるような語はどこにあるのでしょうか。ちょっとドギツ過ぎるように思えます。「色が変わる」とは「恋心が褪める、色あせる」、あるいは「他に心が移る」ことを暗にほのめかしたのではないでしょうか。放っていると心変わりするかも。ほら、もうこんなに。と気を引いているのです。まあ可愛い小細工です。
 「ぬれにぞぬれし」はかなりキワドイ表現ですね。「濡」と漢字で書くとリアルでいけません。
 作者は「いんぷもんゐんのたいふ」。

掲載日時 2009 年 11 月 15 日 - PM 02 : 58

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