75 ちぎりおきし - 手本・百人一首

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75 ちぎりおきし

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75 ちぎりおきし させもが露を 命にて
   あはれ今年の 秋もいぬめり(藤原基俊)


【現代語訳】
 あれほど堅くちぎりおいた約束を命とばかり信じてまいりましたが、かなわぬまま、あわれ今年の秋も過ぎようとしています。

【文字表記の注】
 例によって詞書きを無視して読めば、上のようになり、恋の歌となるのですが、残念ながら詞書きによると自分の息子の出世のための約束だったことがわかり、背景としてはコネをあてにした俗臭の歌にすぎません。いつの世にも猟官活動はあったでしょうが、あからさまに歌に託してあてこするのは感心しません。ここは敢えて失恋の歌と見ておきましょう。
 作者は「ふぢはらのもととし」。

掲載日時 2009 年 11 月 06 日 - PM 08 : 52

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