68 心にも - 手本・百人一首

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68 心にも

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68 心にも あらで憂き世に ながらへば
   恋しかるべき 夜半の月かな (三條院)


【現代語訳】
 心にもなくこの憂き世に永らえたならば、さだめし恋しくなるであろう夜半の月だよ。

【文字表記の注】
 3,5句を段落ちさせる形を追求しています。最後の第5句は7字ですから、あまり下げられません。第3句は5字ですから下揃えにして落ち着きます。
 「うきよ」は「憂き」と「浮き」とをかけていますからひらがな表記です。
 作者「さんでうゐん」は第67代三條天皇。「条」は略字で、「條」が正しい書き方。「ながらへば」というのは天皇として在位していたら、という意味になります。実際の在位はわずか5年。退位して院となって翌年崩御。藤原道長の圧力を受け続けたあとの「三條おろし」だったようです。月など賞玩している暇はありませんでした。
 

掲載日時 2009 年 08 月 02 日 - PM 04 : 39

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