66 もろともに

66 もろともに あはれと思へ 山ざくら
花よりほかに 知る人もなし (前大僧正 行尊)
【現代語訳】
あいともに、あはれと思っておくれ、山ざくらよ。おまえさんよりほかにこの美しさを知る人はないのだから。
【文字表記の注】
同様に1,3行目を落とし、第5句を4句に少し「添わせ」ます。これによって流れが「なだらか」になることを味わってください。
「もろ」「ざく」のつながりはなだらかに下につなげればよいので、静かにおろせば大丈夫ですが、「はれ」や「ほか」は右から左に「振り」ます。これを多用すると振り回しすぎてしまうので、はじめのうちは調子にのりすぎないよう、気をつける必要があります。
この「あはれ」は「しみじみとなつかしいこと」と解釈する言葉のようです。
文字表記ではもうあまり注意するところはありません。
作者は「さきのだいそうじやう ぎやうそん」。
掲載日時 2009 年 08 月 02 日 - PM 04 : 32
