57 めぐり逢ひて

57 めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに
雲がくれにし 夜半の月かげ (紫式部)
【現代語訳】
めぐりあって、ようやく見たと思ったのに、はっきりわからないうちに雲に隠れてしまった夜半の月影。みたいなあなた。
【文字表記の注】
「新古今」では「夜半の月影」とするのですが「紫式部集」では「月かな」となっており、「かな」のほうが原形なのかもしれません。日本かるた協会では「月かな」を採っています。ここでは「新古今」にあわせました。
詞書きによると、「わらはともどち」とあり、恋人ではないようですが、こんな詞書きがなければ立派に恋の歌として通用したでしょう。
作者は「源氏物語」の「むらさきしきぶ」。
掲載日時 2009 年 07 月 31 日 - 午後 12 : 57
