56 あらざらむ - 手本・百人一首

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56 あらざらむ

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56 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に
  いまひとたびの あふこともがな (和泉式部)


【現代語訳】
 まもなくこの世にはいなくなってしまう私です。死ぬ前の思い出に、せめていまひとたび、あなたに逢いたい。

【文字表記の注】
 恋多き女性にふさわしい絶唱。「この世のほか」は「あの世」。冥土の思い出として、とすでに命の長くないことを予感しているのです。病床にあってなお恋に執着する和泉式部らしい歌です。「逢ふ」が単なる「顔をあわせる」だけの意味ではないことはすでに記しました。(44あふことの)
 「出」という字はこのように崩します。
 作者は「いづみしきぶ」。このあと女性の歌が続きます。


掲載日時 2009 年 07 月 31 日 - 午後 12 : 54

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