53 なげきつゝ - 手本・百人一首

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53 なげきつゝ

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53 なげきつゝ ひとりぬる夜の 明くるまは
  いかに久しき ものとかは知る (右大将 藤原道綱母)


【現代語訳】
 嘆きつゝひとり寝のはめになって、明け方を迎える私の気持ちが、どれほど長く待ち焦がれているのか、あなたはご存知ありますまい。

【文字表記の注】
 「寝る」は「ぬる」。
 「夜」「明」の草書体を覚えましょう。
 「久しき物」と書く本があります。どんな物なのか見てみたいですね。用字に鈍感なのではないでしょうか。
 詞書きによって男を閉め出した、とか、よその女のところに行ってしまったあと、とか歌の背景にオヒレをつけるのが解説書の定番です。あまり週刊誌的な取り上げかたは感心しません。定家は詞書きををつけずに「百人一首」を編纂したのです。
 作者は「うだいしやう ふぢはらのみちつなの はは」。一般的に「道綱母」ですが、ここでは「藤原」を補っておきます。

掲載日時 2009 年 07 月 31 日 - 午後 12 : 42

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