45 あはれとも  - 手本・百人一首

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45 あはれとも 

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45 あはれとも いふべき人は 思ほえで
   身のいたづらに なりぬべきかな (謙徳公 藤原伊尹)


【現代語訳】
 すばらしい恋の相手でした、と言ってくれてもよいはずの人が、あるのか、ないのか、ご想像におまかせしますが、あるとはとても思えないのでは、この身もむなしく終わってしまうことになるでしょう。
 
【文字表記の注】
 「あはれ」という言葉は「哀れ」というもとの意味を離れて、もっと普遍的な美意識を持った言葉となりました。「かわいそうに」というよりもっと積極的に前向きの評価、「最高の恋人」という意味で使われています。ところが、そう言ってくれるべき人がそう思ってくれないのなら、何をかいわんやです。「思ほえで」の主語を自分だとすれば、作者はかなり謙遜して、「そんな人があるとは思えない」と「孤独を詠う」詩人となるのですが、やはり「いふべき人」に言って欲しかったのに無視されたくやしさが基底にあります。
 作者は「謙徳公けんとくこう」のおくり名を持つ「ふじはらのこれただ」。「公」は26の貞信公と同じで「かう」とはせず「こう」と記します。


掲載日時 2009 年 07 月 25 日 - 午後 03 : 08

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