44 あふことの - 手本・百人一首

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44 あふことの

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44 あふことの 絶えてしなくは なかなかに
   人をも身をも 恨みざらまし (中納言 藤原朝忠)


【現代語訳】
 逢うことが絶えて全くないのなら、かえってさばさばとして楽だろう。なまじ逢ったばっかりに、あの人のことを恨んだり、わが身をはかなんだりするわけだから。

【文字表記の注】
 「なくは」は「なくば」と発音せず「ワ」と発音したようです。ですから「なくは」と濁らずに書きます。
 「逢ふ」という言葉も前の歌と同様、単に「逢う」だけでなく、その後の一夜を含めての内容を前提としています。さりげない言葉の中に濃厚な意味がこめられていて、だからこそ未練も半端じゃありません。「なまじ逢ったばっかりに」と訳しましたが、これ以上訳すのはさすがにはばかられます。
 作者は「ちうなごん ふぢはらのあさただ」。
 

掲載日時 2009 年 07 月 25 日 - 午後 02 : 57

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