42 ちぎりきな

42 ちぎりきな かたみに袖を しぼりつゝ
末のまつ山 波こさじとは (清原元輔)
【現代語訳】
ちぎりを交わしたんだよね。おたがいに涙の袖をしぼりつつ、あの末の松山を越す波なんて二人にはありえない、とね。
【文字表記の注】
「ちぎり」は神仏に誓ったという意味ですが、もっと深い仲にあったと考えてよいでしょう。なのに「涙の袖」をしぼったのは何故でしょう。「あだし心を持たない」象徴でもある末の松山まで引き合いに出しているところを見ると、ふたりに破局が訪れたわけですね。「あだし心」はどうも相手の女性に非がありそうに詠っています。本当はどっちもどっちだったりして。
「袖」という字はコロモヘンの最後と「由」のアタマをあわせて処理します。ここ以外に65、72、90、92、95などに出る比較的頻出度の高い字だと言えます。
作者は「きよはらのもとすけ」。
掲載日時 2009 年 07 月 25 日 - 午後 02 : 14
