38 わすらるる - 手本・百人一首

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38 わすらるる

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38 わすらるゝ 身をば思はず ちかひてし
   人の命の 惜しくもあるかな (右近)


【現代語訳】
 あなたに忘れられる私の身についてとやかく言うのではありません。神に裏切らないとお誓いになったかたの命が惜しまれるだけです。

【文字表記の注】
 裏切った男の命が危ぶまれる、これは手ひどいオドシでしょう。中世の信仰心を考えるとかなりインパクトのある女の自信と怨みが根底にありそうです。「思はず」を「(わたしの身は)どうなっても構わない」と訳す本もありますが、どうなってもいいのならこんなことを言いません。「私の身のことを言うのではなく、あなたの身つまりあなたのお命のことを言うのだ」とスゴんでいるのです。こわい歌です。キーワードは「わすらるる」「ちかひ」「いのち」でしょうか。やんわりと「ひらがな表記」にして、強さを抑えるとしましょう。
 作者は「うこん」。


掲載日時 2009 年 07 月 16 日 - 午後 05 : 36

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