35 人はいさ - 手本・百人一首

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35 人はいさ

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35 人はいさ 心もしらず ふるさとは
  花ぞむかしの 香ににほひける (紀 貫之)


【現代語訳】
 よその人のことはいさ知らず、ふるさとは裏切ったりしませんよ。ほら、花も昔のままに香っています。

【文字表記の注】
 出典の「古今」には詞書きがあって、久しく行かなかった宿の主が「さっぱりお見限りですね」とイヤミをぬかしたので、こう言返したとあります。「人」は我々人間のことですが、自然は人間と違って「心変わり」しませんからねえ、と矛先をかわしたのです。まあ、半分は自分の心変わりを認めたのでしょう。
 「香にゝほひける」という書き方は少し違和感があるかもしれません。「ゝ」を使わないようにするなら「匂ひける」と漢字を使うこともできます。
 作者は「きのつらゆき」。『土佐日記』の作者。『古今集』の撰者。押しも押されもしない代表的歌人ですが、書道では「伝貫之」とされる名筆が「高野切古今」「寸松庵色紙」「自家集切」などあり、いずれも残念ながら「貫之」ではないとされています。


掲載日時 2009 年 07 月 16 日 - 午後 05 : 25

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