27 みかの原

27 みかの原 わきて流るる いづみ川
いつみきとてか 恋しかるらむ (中納言・藤原兼輔)
【現代語訳】
みかの原に湧きいでて流れくる泉川を目にしたのは、いつのころだったろうか。(そのように昔のあの人がどうして)今も恋しいのだろうか。
【文字表記の注】
「みか」は大きな甕(かめ)のこと。ここには古い都があったようで、かつては酒蔵が建っていたのかもしれません。詩人・高橋睦郎氏は甕、泉、湧、流などは女性のセクシャルイメージだと指摘していますが、それでは下手なポルノ短歌になってしまいます。古い都のあった雅びな地名に、かつての恋人の面影を重ね合わせるイメージを活かしたいものです。
とくに難しい文字表記はありません。
作者は「ちうなごん ふぢはらのかねすけ」
掲載日時 2009 年 07 月 10 日 - 午後 09 : 43
