ここでひとやすみ(2)
変体がなを残してね
明治までは変体がなや草がなが広く使われていました。今でも手紙の最後に「かし古」と書く人がありますし、「楚者」は蕎麦屋さんに、開店祝いには「だれだれさん江」と書かれています。
ところがどうしたわけか、明治政府はひらがなの中からこれらの変体がなを削除してしまったのです。(明治33年) 以来「ゐ」と「ゑ」のほかは一音に一字ということになり、日本古来のかな書を読めない人が増えてしまいました。
変体がなは漢字のように何万もあるわけではなく、せいぜい30ぐらい覚えればだいたい分かります。
小学校で10くらい教え、中学校でその他のバリエーションを10くらい教えれば、あとは自然に覚えてしまいますよ。国宝級の高野切(こうやぎれ)がすらすら読めるなんて、素敵じゃありませんか。
明治のかな書家がよく反対運動をしなかったものだ、と思います。文化人ならこんなオカミの暴挙を許すわけがありません。かな文字は日本の誇り、平安時代の女性たちが創造した文化です。かな離れが進行中だなんて実にもったいない。かなこそ今に続く遺産なのです。
このサイトで変体がなを封印し、かな離れに迎合していると思わないでください。これをきっかけに、かな書への理解の眼がひらければと願っています。
掲載日時 2009 年 07 月 02 日 - 午後 09 : 08
