19 難波潟

19 難波潟(なにはがた) みじかきあしの ふしのまも
逢はでこの世を すぐしてよとや (伊勢)
【現代語訳】
難波潟の短い葦の節の間のように、ほんのわずかの時間さえも、あなたに逢わずに過ごしなさい、とでもおっしゃるおつもり? 葦原の風が身にしみる私なのに。
【文字表記の注】
「難波潟」は地名ですからそのまま。
「みじかき」は「みぢかき」ではありません。
「葦」は「芦」という略字を用いる本も多いのですが、正しくは「蘆」。せめて「葦」くらいに書いてほしいものです。
「すぐして」は「過ぐして」と書くのもわかりやすいでしょう。
作者は「いせ」。
掲載日時 2009 年 07 月 02 日 - 午後 06 : 07
